《遺品整理関連の手続き》故人が加入していた生命保険の手続きはどうしたらいい?
遺品整理をしていると、日常的に故人が使用していた衣類や雑貨、家具、電化製品などの仕分けや片付けをするようになりますが、それと同時に故人が契約していた「各種保険」に関する手続きも進めなければなりません。
そこで今回は、故人が生命保険などの各種保険に加入していた場合の主な流れや注意点などについてご紹介します。
遺品整理のときに注視する「各種保険」に関する必要書類とは?
故人が加入していた「各種保険」には民間の生命保険をはじめ、かんぽ生命や団体生命保険などがあります。保険の種類によって必要になる書類の準備や保険金の請求先が異なるため、詳しくは故人が加入していた保険会社や代理店、勤務先などにお問い合わせください。
《各種保険で必要になりそうな書類》
・保険会社所定の請求書
・死亡診断書
・契約者の印鑑証明
・被保険者の住民票の写し
・保険証券
・災害の場合は事故状況報告書
・交通事故の場合は交通事故証明書
・受取人の本人確認書類や戸籍謄本
・受取人の印鑑証明書・・・など
※注意:保険会社や請求先によって必要になる書類や、申請方法などが異なります。詳しい内容は、各種保険会社や代理店、勤務先などにお問い合わせください。
故人の生命保険の手続きの主な流れ
①故人が亡くなる
② 生命保険会社に連絡を入れる
・・・保険契約者または保険金の受取人が生命保険会社に電話や書面にて連絡をします。
③ 生命保険会社から必要書類の案内や保険金請求書が送られてくる
④ 保険金の受取人が請求手続きをする
・・・生命保険会社から送られてきた保険金請求書や、必要書類を整えたうえで保険金受取人が請求手続きをします。
⑤ 生命保険会社が書類を受付け、支払いの可否を判断する
・・・原則として、生命保険会社は必要書類が生命保険会社に到着した日の翌日から5日営業日以内に支払いを行います。
⑥ 生命保険会社から死亡保険金が支払われる
故人の生命保険と相続税について
故人が生命保険の被保険者、保険契約者、さらに受取人であった場合には、受取人が受け取る保険金は「相続財産」となるため相続税がかかります。
その一方で、故人が生命保険の被保険者、保険契約者であり、受取人は故人以外の者や被保険者の相続人としていた場合には固有の財産となるため、相続権を放棄しても保険金を受け取ることができます。
故人が生命保険に入っていたかの確認方法
故人が生命保険に入っていたかどうかは、「保険証券」や「保険料を収めたときの領収書」などで確認することができます。
しかし場合によっては、遺品整理の段階でこれらを見つけられない可能性もあることから、生命保険に入っていたどうかを確認するのが難しいことがあります。
保険証券や領収書などで生命保険への加入を確認できないようなときには、銀行口座から保険料が引かれていないかを確認したり、関係のありそうな保険会社に問合せをしたりすることで確認することができます。
それでも万が一、遺品整理をしていて生命保険に関する手がかりが全く得られないというときには、遺品整理業者の遺品捜索サービスなどを利用していっしょに探してもらうといった方法もあります。
まとめ
遺品整理では、今回ご紹介したように「生命保険」をはじめとした「各種保険」に関するものを見つけることがあります。これらの各種保険は保険会社などによって必要となる書類や、その後の手続きの方法が異なるため、関係書類などを見つけたときには詳細を確認するために各種保険会社や代理店、勤務先などに一度お問い合わせください。