需要の高まりを受けて、現在では日本全国あわせて数千社もの「遺品整理業者」が存在するといわれています。以前よりも身近な存在になった遺品整理業者ですが、同時に遺品整理業者とのトラブルが増加していることも目を背けられない問題としてあります。
そこで今回は、遺品整理サービスを取扱う遺品整理業者に依頼するまえに覚えておきたい「遺品整理業者とのあいだで起こりやすいトラブル」についてご紹介します。
目次
遺品整理業者との間で起こりやすいトラブル
遺品整理業者に遺品整理を依頼することで、「遺族にかかる負担を大きく軽減」させることができます。しかし反対に、業者とのあいだでトラブルが起きてしまい、結果的に後悔の多い遺品整理になってしまうことも少なくないのです。
以下では、遺品整理業者に依頼するまえに覚えておきたいよくあるトラブルについてまとめています。
遺品整理業者の強引な営業に注意
遺品整理業者に遺品整理を依頼するときは、あらかじめ無料見積もりをしてもらいます。遺品整理の見積もりは電話やメールだけで詳細な見積書を作成することが難しいため、訪問見積もりをすることがあります。
訪問見積もりを受ける際に注意したいのが「遺品整理業者の強引な営業」です。
訪問見積もりは無料であるのが一般的ですが、いざ見積もりを作成してもらったあとだと「断りにくい」と考えている方が多いようです。実際に断ろうとしているにも関わらず、中にはしつこく営業をしてくる業者がいます。そのため、こういった業者の強引な営業をなかなか断れずに仕方なく依頼をしてしまう方が多いのです。
無理に契約してしまうと後になって後悔することにもなりかねないので、気になる点や納得ができない点があれば我慢せずにきちんと断ることも必要です。
低過ぎる買取価格に注意
遺品整理のほか、遺品の買取サービスを業者に依頼するときには注意が必要です。それは、リサイクルショップなどに自ら品物を持ち込んで買取りをしてもらう場合に比べて、明らかに「低過ぎる買取価格」が提示されることがあるからです。
出張買取費用や運搬費用などを差し引いて買取価格が低くなるケースとは違って、ただ単に適正買取価格を遺族が知らないことを利用して不正な買取価格を提示する悪質な業者がいるためです。
このようなケースに巻き込まれないように、買取り希望の遺品があるときにはその品物を専門的に買取りしている業者や、複数の業者に買取査定をしてもらい業者を比較検討しましょう。
料金が高額になる可能性がある!?
遺品整理を業者に依頼したときに、問題になりやすいことの一つに「料金が高額になる」ことが挙げられます。
事前に見積もりを依頼するため、ある程度の料金を把握することはできます。しかし、作業当日になって「遺品の数が多い」、「作業時間が延長した」などの適当な理由をつけて高額な料金を請求してくる業者がいます。
こういった業者とのトラブルを回避するためには、依頼をするまえに見積もり以外に「費用が発生する可能性があるのか」、「当日になってから追加請求されることはあるのか」といったことをよく確認しておくようにしましょう。
遺品整理業者が犯した罪の責任を追及される!?
「不用品の回収に関しては業者に任せきりだったから知らない」というわけにはいきません。
近年、回収した不用品を不法投棄する悪質な業者が存在することが問題になっていますが、「知らなかったとはいえども依頼者も責任を問われることもがある」ので注意が必要です。
不用品を回収してもらうにせよ、回収したあとはどこにそれらが運ばれるのか、どのように処分されるのかといったことを業者に確認しておくと安心です。
貴重品を処分されないように気をつける
きめ細やかな作業をモットーにしている経験豊富な業者ではあまり有り得ませんが、稀に「貴重品を処分される」といったトラブルが起きることがあります。
自分たちにとっては大切なものでも業者にとってはそれほど重要なものではないと捉えられることが多いため、貴重品や想い出の品は事前に仕分けをしておくなどトラブルを未然に回避することが大切です。
まとめ
遺品整理を業者に依頼するということで遺族の負担を大きく軽減させることができますが、業者に依頼したことを後悔しないためには、今回ご紹介したような業者とのあいだで起こりやすいトラブルを未然に防ぐことが大切です。遺品整理業者とのあいだで起こりやすいトラブルを把握することで、事前に対策を行うとこれらのリスクを大幅に軽減させることができるでしょう。