「終活」をするということの意義、そして基本的な進め方について
「終活」という言葉を知っている、もしくは聞いたことがあるという方も多いのではないでしょうか。ここ最近、人生において終活を考える方が増えているのですが、まだまだどういった活動をするのか分からないということもあるでしょう。
そこで今回は、この「終活」の基本や終活をするメリット、そして注意点などについて改めてご紹介します。
終活の基本
「終活」の意味をプラスに捉えるか、もしくはマイナスに捉えるかは自分自身です。
以下では、「終活とは何か」、「なぜする必要があるのか」、「どのように進めたら良いのか」など、聞いたことはあるけどよく知らないという方向けに終活の基本についてご紹介します。
終活とは?
「終活」とは、人生の最後に向けて行う活動のことです。
終活の一つとして「生前整理」や「エンディングノートの作成」などがありますが、人によって終活を行う形はそれぞれです。少し前までの生前整理は、死んでしまう前に身の回りを整理するといった後ろ向きのイメージを抱かれることが多くありました。しかし、最近では「余生をどれだけ価値ある暮らしにしていくか」、「どのような生き方をするか」、「豊かな毎日を暮らすために」といった非常に前向きな想いを抱きながら終活を始める人が多くなりました。
終活をはじめるメリットについて
終活をはじめるメリット、それは「自分の人生ときちんと向き合えて、見つめ直すことができる」ということではないでしょうか。
終活は生まれてから現在まで、自分がどのように歩みを刻んできて何を考えきたのかを、改めて振り返ることができる貴重な時間です。終活を通じて振り返りを行うと、これまで大事にしてきたこと、これから大事にしたいこと、どのような余生を送りたいかなど、自分の考えや想いに改めて気づかされるはずです。
どのような余生を暮らしたいのかが分かれば、何をすべきかが自ずと分かってきます。ご自身の死後に家族に負担をかけたくない、家族に向けて残しておきたい言葉や想い、病気をしたときにどのような治療を希望するのか、今暮らしている住居の管理、持ち物は必要最低限あれば良いなど、終活で人生を見つめ直すことができれば今やるべき事が必然的に頭に思い浮かんでくるようになります。
終活をはじめるには?
終活をはじめるにあたり、何からはじめたら良いか分からないときには、まず「エンディングノート」を準備しましょう。
エンディングノートにこれまでの自分史を書き出しても良いですし、やっておくリストを忘れないように書いて記しておくのも良いでしょう。エンディングノートに書いたことの中から、できることを一つずつ始めていけば良いのです。
エンディングノートは終活をするうえで欠かせないアイテムであることから、必要となりそうな項目が書かれたノートなどが多く市販されています。もし何を書けば分からないというときには、このようなノートを手に入れて書ける項目から埋めていくと良いでしょう。
終活で気を付けたいこと
終活という言葉は多くの人に認知されていますが、実際に終活を行う人は高齢の方だけには限りません。
若いうちから人生の一つとして終活を取り入れ、ミニマリストとして身の回りの整理をしている人も少なくありません。終活をこれからの人生のために必要なことだと前向きに考えることができれば、年齢に関係なく小さなことから終活を始めることができるでしょう。
しかし、ここで一つ気を付けたいことがあります。それは、終活をすることで逆に気分が滅入ってしまう方もいるということです。
エンディングノートや生前整理をはじめたことで、問題が浮き彫りになりひどく悩んでしまうことがあるのです。そのようなときには無理に終活を行う必要はありませんし、場合によっては家族や専門家に相談してみるのも良いでしょう。
また、終活をすべて独りで進めていたことから、家族とのトラブルに発展する可能性も否めません。当人の意思が大切といえるのですが、何かとトラブルが発生しそうな場合には家族とうまくコミュニケーションを図りながら終活を行うことが大切だといえるでしょう。
まとめ
人の数だけ「終活」の形や進め方が異なります。終活を無理なく続けるためには自分のタイミングや始めるきっかけ、さらには場合によっては家族や専門家によるアドバイスや協力などを受けることが大切になるでしょう。