今持っている大量のものや個人的に契約があるサービスなどを生前のうちにきちんと整理しておくことは、生活の質をより高めるためにも効果を発揮しますし、万が一ご自身に何か起きたときでもご家族にかかる負担を大きく軽減させることができるでしょう。
そこで今回は、元気なうちに生前整理をする方が「エンディングノートを書こう」と決めた際に知っておくと損はない「書き方のコツ」についてご紹介します。
コツ1:形にとらわれ過ぎずに自由形式で書く
法的拘束力がないエンディングノートは、遺言書に比べると書き方にこれといった決まりはありません。
そのため、「形にとらわれ過ぎずに自由形式で書く」ことを意識しましょう。生前整理を一日で終える必要はありませんし、エンディングノートも好きなだけ書き直すことができます。無理に形にこだわり過ぎていると書きたいことも上手く定まらなくなりますし、ご自身の想いや希望を素直に伝えることができなくなり逆効果になるからです。
コツ2:エンディングノートを手に入れる
エンディングノートに「何を書いたら良いか分からない」、「全部自分で作成すると気分が滅入る」といったときには「エンディングノートを手に入れる」ことから始めましょう。
近年、エンディングノートの需要が高まっていることから、さまざまな場所でエンディングノートが販売されています。市販されているノートには、あらかじめ必要になりそうな項目を中心にさまざまな構成に分けられて見やすい状態になっています。
こういったエンディングノートが手に入れば、自分で書く項目を決めなくともすでに書き込むための項目や準備されていることから、何を書いたら良いか分からないと迷っている方でもスムーズに書きはじめることができるでしょう。
コツ3:エンディングノートは書きたい項目から書く
「書きたい項目から書く」ことが、エンディングノートを作成するうえでとても大切なポイントの一つです。順序を意識過ぎて、最初の1ページから書いていこうとすると、なかなか書けなくて途中で断念してしまう原因になります。自分が最も書きやすいと思った項目をまずはピックアップして、選んだ項目から少しずつ書きはじめていくことが大切です。
コツ4:すべてを一日で終わらせる必要はない
エンディングノートを書くことを途中でやめてしまう原因の一つが、一気に書こうと無理をしてしまうということです。すべての項目を一日で書きだす必要はありません。自分の書きたい項目だけに絞って、少しずつマイペースに書いていけばいいのです。
また、書き進めていると必要な項目と必要でないと感じる項目がでてくるでしょう。そのようなときも無理にすべてを埋めようとせずに、書くのをやめる!という選択肢も一つです。
考えがまとまっていない状況で書いてしまうと本当の気持ちとは裏腹なことを書いてしまったり、間違った情報を伝えてしまったりという原因にもなるからです。
まとめ
ご自身の想いや希望、家族へのメッセージなど、エンディングノートは読んだ人にたくさんのことを伝えられる素晴らしいノートです。だれも読みやすいエンディングノートを完成させるためには、何よりも「無理をしない」ことが書くときの最大のコツであるといえるでしょう。