はじめて遺品整理をするときには、何でもスムーズに進むかといえば案外そうでもないかもしれません。そこで抑えておきたいのが、今回ご紹介する「はじめる前に知っておきたい遺品整理に関するいくつかの注意点」です。
トラブルや問題になりそうなことをあらかじめ把握することで、失敗のない、そして後悔のない遺品整理にすることができるはずです。
それでは早速以下では、遺品整理に関する注意点について見ていきましょう。
独断での遺品製品はトラブルの元
亡くなられた方と一番近い間柄だったとしても、「独断での遺品整理」はなるべく避けたほうがいいでしょう。
遺品のなかに現金や通帳、さらには時計、宝石といった貴金属などがあった場合に個人の独断で遺品整理を進めてしまうと、後々になって「相続するのはだれか」といった遺産相続問題に発展する可能性が高いからです。
故人が残した遺言書があればその内容に沿って遺産相続や形見分けをするようになるため、可能な限り親族が一同に集まる時期(四十九日など)に遺品整理を行うようにしましょう。親族が遠くに住んでいるなどの理由でどうしても一人で遺品整理を進めなければならない場合には、必ず親族に連絡を入れたうえで作業を進めるようにしましょう。
残すかどうかの仕分けをはっきりしておく
「遺品として残しておきたいもの」と、「残さないもの(買い取りや廃棄物等)とを明確に分けておく」ことにより作業がスムーズに進みます。
遺品整理では、作業のなかで一つ一つの遺品を仕分けしていると故人との思い出が感じられるためなかなか作業が進まなくなります。
そのため、可能な限り作業前に残すものと残さないものの仕分けをしておくようにしましょう。業者に遺品整理の作業を代行してもらうときにも仕分け内容がはっきりしていると、担当者の作業も効率よく進みますし、処分するかどうかと問われたときにも悩まずに返答することができます。
遺品整理業者の選び方に関する注意点
遺品整理業者を選ぶときには、作業内容や料金などが「見積書に詳しく明記」されている業者を選ぶようにしましょう。
記載内容が曖昧な会社や、問い合わせをしても的確な返答が得られないような業者の場合は、あとで何かと理由をつけて追加料金を請求してくる可能性があるからです。料金については契約をするまえに「オプション料金の有無」を確認しておくことも大切です。
無料にて見積もりをしてもらえる業者はたくさんあるため、一社だけでなく複数社の見積もりを比較検討するようにしましょう。口コミの評価を参考にするのも良いですし、比較的長く営業を続けている業者は実績も多いため信用度も高いといえるでしょう。
遺品整理業者とのトラブル
遺品整理を業者に依頼した際のトラブルでよく起こるのが、「料金の問題」や「不正な買い取り」などの問題です。
遺品整理業者は世間の認知度が高まり、今後も需要が増えると予想されています。しかしその反面、遺族の悲しみにつけ込む悪徳業者が多くなっていることも忘れてはなりません。
見積書に書かれていた料金で作業をしてくれると思っていたのに、「実際にはオプションで追加料金が発生して高額請求をされた」といった例も発生しています。見積書に「○円~」というように、曖昧な表記になっているケースは特に要注意です。
もう一つのトラブルは、家具や電化製品、貴金属などが「不当な料金で買取りをさせられてしまう」ことです。
買取専門店にいくと数十万円するような品物が、悪質な業者に騙されて数万円、ひどい時には数千円で買い取りされてしまうケースがあるのです。素人の目で品物の価値を見極めるのは難しいですが、高額な買い取り価格が予想される遺品がある場合には必ず買取専門店で買取り、または無料の買取査定をしてもらいましょう。
まとめ
遺品整理をはじめるにあたり、今回ご紹介したような注意点がいくつかあります。遺品整理に関するトラブルを未然に防ぐためにも、このような注意したいポイントを事前に抑えておきましょう。
考えうるトラブルや問題をよく理解しておくことで、前もって防止策を練ることができますし、万が一このような事態に陥っても焦らず冷静に対処することができるでしょう。