ここ数年で、「終活」を意識した暮らしを送られている方が増えているようです。この先の人生を有意義に過ごすために、早いうちから終活をスタートさせているのです。
今回は、人生の最後に向けて行う活動として最近よく耳にする「ミニマリスト」について考えていきたいと思います。
ミニマリストとして終活をする
終活をはじめるきっかけや進め方は人の考え方や方向性の数だけ幾通りもありますが、今回はその中から「ミニマリストとして終活をする」という方法をご紹介します。
ミニマリストとは?
「ミニマリスト」とは、最小限主義者のことをいいます。
最小限主義者とは、「日常生活に支障をきたさない程度のものだけで暮らす」という考えを持つ人のことを指します。支障をきたさない程度のものという定義は、人それぞれ度合が異なります。
人によっては自分以外の人とは共有できないものだけを持つこともあれば、人生を豊かにするための趣味やコレクションだけは絶対に必要だけど、ほかの物は必要最低限あれば良いという人もいます。
ミニマリストになるメリット・デメリット
若い人のなかには早いうちからミニマリストになろうと決めている人もいます。ミニマリストとして終活を行うことの最大のメリットは、いざ終活をはじめようとしたときに生前整理や引越し、事務手続きなどの作業をスムーズに進められるということです。
反対にデメリットになる点は、持ち物を最小限に抑えることにとらわれ過ぎて精神的なストレスになる可能性があるということです。これからの人生を豊かにしようと始めたことが、逆にストレスになることもあるため慎重に進める必要があるのです。
ミニマリストになるためには?
ミニマリストになるためにまず始めること、それは「必要のないもの」、「長く使っていないもの」などを処分するということです。
ものが多いと感じている方は「今日はここ」、「明日はあっち」といったように場所を絞りながら進めていくと効率がいいでしょう。
そして、ミニマリストだからといって何もかも処分する必要はありません。ミニマリストに向いているかいないかは、最初の段階でおおよそ判断がつきます。
必要最低限のものだけで暮らすことに満足できるといった人はミニマリストに向いているといえますし、どうしても処分できなくてものが減らない、逆にストレスが溜まるという方には向いていないかもしれません。
なかには、ミニマリストにならなくとも整理整頓や片付け術を身につけるだけで幸せな暮らしができるという方もいるでしょう。
知っておきたいこと
ここまでは終活におけるミニマリストに関して色々とみてきましたが、ここで「知っておきたいこと」があります。それは、ミニマリストだけが人生を豊かにする方法ではないということです。
人それぞれ終活をはじめるにあたり、自分に合った方法ややり方があるはずです。自分にとってミニマリストという方法が終活をするにあたり最適な方法だというときには、実践してみるのもいいでしょう。
しかし反対に、「ミニマリストになるには負担が多過ぎる」、「ストレスが溜まる」というときには別の方法をとったほうが楽に生きることができるでしょう。
まとめ
終活の良いところは、必ずしも決まったやり方はないということです。終活方法の一つとして今回は「ミニマリスト」をご紹介しましたが、このほかにも生前整理やエンディングノートの作成、断捨離など、さまざまな方法があります。そのため、これらの中から無理のない自分に合った最適な方法を選択していきましょう。