生前整理をはじめるタイミングや最適な時期とは?
いまのうちから生前整理を始めようとは思っているけど、「どのタイミングではじめたら良いのか・・・」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、これから初めて生前整理をしようと思っている方に向けて、「生前整理を行うためのタイミングや最適な時期」についていくつかご紹介します。
いきなり全てを片づけようとする必要はありません。何かをきっかけに生前整理を始めることができたら、そのときから少しずつできることから順に整理していきましょう。
元気なうちに進める
生前整理をしようと思い立ったものの、「体力」や「気力」がないことが原因でなかなか作業に移れないということがあります。そのため、こういう状態に陥るまえに「できるだけ体が自由に動く」、「元気なうち」に生前整理を始めたほうがいいでしょう。
生前整理をするためには十分な体力が必要であるほか、それ以上に気力も必要になります。その理由は、これまで親しみや愛着を持っていたものを処分しなくてはならないためであり、残すものと不要なものをしっかりと判断するためにはそれなりに気合が必要になるからです。
気力が落ちてしまうと判断力が鈍りますし、仕分けがうまく進まずになかなか整理作業が終わらないということがあるからです。そのため、元気なうちに自分のペースで少しずつ生前整理を進めていくことが重要なことなのです。
気持ちの整理がついてから
遺族などが行う遺品整理と同じく、生前整理も「気持ちの整理がついてから行う」ということが望ましいでしょう。
体力や気力があるうちに生前整理をすることをタイミングの一つとして先にご紹介しましたが、無理にはじめることで判断力が鈍ってしまい、大切なものを誤って処分してしまう可能性があるからです。そのため、精神的に不安定なときには無理に生前整理を進めようとせずに、ある程度心に余裕があるときに自分のペースで整理や仕分けなどを進めていくのがベストです。
生活が変わるきっかけがある時
「生活が変わるきっかけがある時」に、生前整理をはじめるという方も多いようです。
生活が変わるきっかけとは「定年退職をするとき」や「引越しをするとき」、「施設に入る時」などです。何時生前整理をしたら良いかと分からないときには、こういった生活スタイルが大きく変わるときこそ始めるきっかけだと捉えると良いかもしれません。
また、こういったきっかけで生前整理をすると、たくさんのものを要るものと不要なものとして仕分けて不要なものに関しては事前に処分することができます。必要最低限のものを持っていれば引越しの荷物を少なくできますし、身軽な状態で新生活をスタートさせることができるようになります。
相続に関する手続きが多いと分かったとき
生前整理という作業は、物を整理することだけに留まりません。
たとえば、「相続に関する手続きが多い」分かったときには、早い段階から生前整理をはじめようと考える方もいます。相続が発生する資産や不動産などが多いときや、相続人の人数が多いようなときにも生前整理は必要不可欠といえるでしょう。
元気なうちに相続に関する手続きをきちんと行っておくことで、ご自身の死後に相続人のあいだで遺産トラブルに発展するリスクを軽減させることができるからです。
子供が独立したときに始める
定年退職をはじめ、「子供が独立したとき」など、人生の節目にあたる時期に生前整理を行うタイミングと捉えることができます。
人生の節目とだけあり、生前整理をするための覚悟ややる気も普段とは大きく異なります。それに、子どもが家を巣立ち夫婦だけの生活になったときに生前整理を行うことで、家のなかをきちんと整理できますし、より有意義で余裕のある生活を送るためにも効果的です。
まとめ
いつかは「生前整理」をしようと思っていても、いざ自分のことになると始めるタイミングを逃してしまう方が多いようです。無理にはじめることはないですが、今回ご紹介したような「きっかけになる節目」などを意識して、ご自身に合った最適なタイミングで生前整理を始めると気持ちに余裕をもって作業を進められるはずです。