「物が多過ぎて部屋が窮屈になってしまった」、「老後をより快適に過ごしたい」、「家族や子どもに迷惑をかけたくない」など、生前整理をはじめる理由やタイミングは人それぞれです。
以下では、これから生前整理を始める方向けて、知って損はない「生前整理の進め方」や「気をつけたいポイント」についてご紹介します。
保持しているものを把握する
生前整理は単に大量のものを処分することだけでなく、「保持しているもの」、その中でも「財産」を整理することも作業の一つです。
財産のなかには、不動産の権利や生命保険、現金や金融口座機関に預けてある預貯金、車やバイク、高額な宝石やラクジュアリー、歴史のある骨董品や美術品などがあります。これまで物に溢れた生活をしている方や、人に身の回りのことを任せていたという方はまずはご自身が保持しているものを「一通り把握すること」で整理や仕分け、そして手続きなどがしやすくなるでしょう。
一気にしようと思わず少しずつ整理
長年暮らしている家や部屋には、歴史を感じさせるありとあらゆるものが溢れています。ものによっては数十年も前に買ったものや譲り受けたものなどもあり、これら大量のものを一気に整理することはまず不可能といえるでしょう。
せっかくなら時間をかえずに一度にすべてを整理してしまいたいと思うところですが、無理に作業を進めてしまうことで部屋を散らかしてしまう可能性もあることから逆効果にもなりかねません。
そのため、生前整理に関しては「一気にしようと思わず少しずつ整理」するということを心がけていきましょう。目に見える部分の整理よりも、長い間手をつけていなかったクローゼットや物置小屋など、比較的処分しやすいものが多い場所から先に整理をし始めるとより効率が良いといえるでしょう。
残したいもの以外は捨てることも一つの方法
いつか使おうと長いあいだ取っておいたけど、結局使わない衣料品や生活雑貨などは思い切って処分することも大切です。そこで、要るものと不要なものを仕分けるときには、まずは「残したいもの以外は捨てる」ということを意識して、残したいものを厳選して仕分けていくとより効率がよくなります。
譲渡やリサイクルを検討する
ただ処分するには忍びないものや、どうしても勿体ないと感じてしまうときには、生前整理で仕分けた不用品を「譲渡する」、又は「リサイクルする」ことを検討してみてもいいでしょう。
まだ着られるような状態のいい衣類は家族や親せき、友人などに譲渡するのも良いでしょう。受け取る側の都合や状況にもよりますので、譲渡する際には事前に相手に受け取りの意思があるかを確認しておくようにしましょう。
また、家電製品や電子機器などは処分するまえにリサイクルショップや買取専門店にて引き取ってもらえるかを確認してみましょう。発売されてから月日が経っていないような製品は、高額買取になることもあります。
アルバムや写真は電子化する
アルバムや写真などの思い出の品は「電子化」することで長く保管することができます。生前整理後に引越しを検討している方は、可能な限り荷物を少なくすると引越し作業が非常に楽になります。写真をはじめビデオテープなども電子化してコンパクトにしておけば、持ち運びやすくなるのと同時に保管場所のスペースも少なくて済むでしょう。
写真は改めて現像をして手元に置くこともできるため、生前整理で大量のものを処分しなくてはならないときには電子化の利用を検討してみるのもいいでしょう。
まとめ
生前整理を効果的に進めるためには、今回ご紹介したようなポイントをもとに少しずつ作業を進めることをおすすめします。生前整理をすることでご自身としても所持品や契約手続きなどの全てを把握しやすくなりますし、ご家族などに何かを伝える場合もスムーズに話ができるようになるでしょう。