遺品整理をこれから始めようという方は、起こりやすい遺品整理関連でよくある失敗をもとに後悔ない遺品整理ができるように働きかけていくことが大切です。
たとえば、自分で遺品整理をするときによくある失敗のなかに、「大切なものや貴重品を間違って捨ててしまった・・・」ということがあります。このような失敗はあとから取り戻すことが難しいことから、事前にこのような失敗が起こらないように工夫する必要があるのです。
そこで今回ご紹介するのが、誤って大切なものを捨ててしまわないように、「仕分けの分類」を知ることの大切さについてご紹介します。
目次
遺品整理は仕分けをして分けておくと便利
遺品整理をするまえに今回ご紹介するような「仕分けの分類の仕方」を抑えておくだけで、誤って貴重品や大切なものを処分してしまうリスクを減らすことにもつながります。
最初に「要るものと要らないものを分別」して、その後に以下で分けているような分類ごとに箱に仕分けてまとめていくといった方法です。部屋のなかには箱を置いておくスペースを広めに確保して、整理や片付けをスムーズに行えるようにして準備しておきましょう。
分類(1)印鑑や金品などの「貴重品」
遺品整理をするときには、はじめに「要るもの」と「要らないもの」を分別しておきましょう。要るものと要らないものを分別したあとには、早速「仕分けの分類」ごとに専用の箱を作り、一つずつ丁寧に仕分けをはじめます。
さて、仕分けの分類の一つ目は「貴重品」です。貴重品は現金や通帳印鑑などの「金銭的価値がある財産」です。
・現金
・通帳印鑑
・キャッシュカード
・故人が加入していた保険に関する書類
・不動産の権利書
・宝飾品
・骨董品
・有価証券・・・など
分類(2)写真や手紙などの「思い出の品」
写真や手紙などの「思い出の品」を仕分けして保管しておきましょう。
遺品整理を自分で行う場合でも、遺品整理業者に依頼する場合でも、しっかりと仕分けをしておくことで間違って処分してしまう、または誤って処分されてしまうといったことを防止することができます。
・写真
・手紙
・故人が大切にしていた愛用品
・趣味の道具・・・など
分類(3)家具や家電などの「再利用する品」
家具や家電などの「再利用する品」は、引き続き使用する、遺族が引き取る、またはリサイクルや買取、回収を利用して整理します。
・箪笥
・棚
・エアコン
・テレビ
・冷蔵庫
・洗濯機
・携帯電話
・デジタルカメラ・・・など
分類(4)ゴミなどの「廃棄・処分するもの」
要らないもののなかに「廃棄・処分するもの」があるときには、各自治体の規定に従い処分する必要があります。対象品目と回収方法などがお住まいの地域によって異なるため、不当投棄などにならないように気をつけましょう。
・燃えるゴミ
・燃えないゴミ
・粗大ゴミ
・再利用できないもの・・・など
分類(5)友人や「譲渡・形見分けするもの」
故人が生前に親しくしていた人に遺品を譲渡する、または形見分けをすることがあるでしょう。こういったときには、相続人全員の同意を得たうえで形見分けをするように注意しましょう。
また、形見分けをしたものによっては受けとる側が恐縮してしまう可能性もあることから、受けとる側の気持ちや状況を踏まえたうえで形見分けの品を考えるようにしましょう。
処分品は相続人全員の同意が必要になる!?
遺品の仕分けが完了したあとに、不用品は「処分」、または「廃棄」することになります。
しかし、ここで注意したいのが「不用品の処分には相続人全員の同意が必要になる」場合があるということです。
遺産相続人が複数名いるようなケースでは、個人の判断ではなく、相続人全員に承諾を得たうえで処分、または廃棄する必要があります。承諾を得ないまま自己判断のもと処分してしまうと、最悪の場合は訴訟に発展する可能性もあるため相続の手続きがすべて完了した時点で処分をするようにしましょう。
まとめ
今回ご紹介した「仕分けの分類」は、遺品整理を自分で行う際にも作業をスムーズに進めることができることから非常に効果的な方法です。誤って大切な思い出の品を捨ててしまわないためにも大切なことですし、時間内で遺品整理を終わらせたいというときにもおすすめの方法です。
遺品整理を自分でしようと思ったときに、何からはじめたら良いのかと分からないときにはぜひ今回のようなポイントを参考に遺品整理を進めてみてください。