仕分けや片づけなどの作業が必要になる「遺品整理」は自分自身で行うほか、遺品整理を専門にしている業者に依頼してお願いすることがあります。
「遺品整理業者」についての基本情報や業者に依頼することのメリット、そして簡単な遺品整理サービスの流れなどをいろいろと把握できれば、失敗のない遺品整理により近づけることができるでしょう。
遺品整理業者とは
「遺品整理業者」は、遺族にかわって遺品整理を請け負う専門業者のことです。核家族化や高齢者の一人暮らしが増える現代において、今後もさらに需要が高まっていくと予想されている業種です。
これまでは遺族からの依頼で遺品整理を代行することが大半でしたが、最近では家族や知人に迷惑をかけないようにと生前から遺品整理の代行を予約(生前予約)している方もいます。
遺品整理業者のなかには民間資格の遺品整理士の資格を持つ人もいて、遺品整理に関する専門知識(供養や廃棄の仕方など)を有しています。遺品整理をするための資格の取得は必須ではありませんが、資格を持つことで企業としての信頼度も上がるため、積極的に資格取得を目指している企業も多いようです。
遺品整理業者に依頼するメリットについて
遺品整理を業者に依頼することのメリットは色々あります。
故人の遺品を整理することは悲しみを伴うことでもあり、なかなか作業が進まないこともほとんどです。そういったときに業者に遺品整理を代行してもらうと、自分では判断しきれない遺品を適切な方法で仕分けてもらうことができます。
故人の住まいが賃貸住宅であった場合には、できるだけ早く遺品整理を行う必要があるため迅速に対応してくれる遺品整理業者に依頼をしたほうがスムーズに作業を進めることができます。
そのほか、依頼者自身が高齢の方である場合、大量の荷物を整理して運びだすことは体力的にも大きな負担になる作業です。遺品整理業者に依頼すれば2~3名のスタッフが作業を行うことから、重い家具や電化製品を自分自身で運ぶ必要はありません。
遺品整理業者による遺品整理の流れ
遺品整理業者に遺品整理サービスを依頼する場合には、まず「見積書」を作成してもらいます。部屋の広さや荷物の量などを伝えると大まかな料金の計算をしてもらえます。無料で見積もりを行っている業者がほとんどですので、複数の業者に見積もりを依頼してサービス内容や料金などを色々と比較検討して業者選びをします。
詳しい作業内容や追加料金などの有無についてよく確認したうえで契約を交わして、作業日を設定するようにしましょう。当日の作業はスタッフが数人で担当することが多くなることから、はじめに一次遺品(貴重品や借りている物、残しておきたい思い出の物など)整理を行います。
その後、買取りしてもらえるような物があればリサイクルショップなどに引取ってもらいます。二次遺品整理では残っている資源や粗大などといった不用品を、適切なルートで廃棄物処理場に運びます。遺品の整理や搬送が完了したのちは、部屋のなかをキレイに掃除して作業が完了となります。
まとめ
自分の希望や要望に合う遺品整理業者を選ぶためには、やはり初心者であっても遺品整理業者の基本となる部分をよく把握しておくことが大切です。遺品整理業者に依頼することが選択肢のすべてではありませんが、遺品整理作業の一部を業者に依頼したことでプラスに働く、または負担を軽減させられるといったメリットがあります。
遺品整理に関するすべてのことを業者に任せるのか、または仕分けや回収だけを任せるのかによって利用料金なども大きく異なるので、業者に作業を依頼する目的を明確にしたうえでご自身に合った業者選びをしていきましょう。