トラブルは未然に防ごう!遺品整理で起こりやすいトラブルってどんなこと?
これまで遺品整理を一度でもしたことがあるという方のなかには、実際に「遺品整理作業中にトラブルが発生した」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
以下では、「遺品整理で起こりやすいトラブル」についていくつかご紹介します。遺品整理で起こりやすいトラブルを理解したうえで、後悔のない遺品整理を行えるように準備しておきましょう。
目次
遺品整理で起こりやすいトラブルについて
初めて遺品整理をするときには「遺品整理で起こりやすいトラブル」を事前に把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐための対策を施すことができるでしょう。
遺品整理ではいくつかトラブルが発生する可能性がありますが、以下では起こりやすいトラブルのうちよくある5つのケースをご紹介します。
よくあるトラブル(1)賃貸トラブル
故人が暮らしていた住まいが持ち家であった場合と、賃貸住宅であった場合では遺品整理をするべき期限が異なりますが、遺品整理に関してトラブルに発展しやすいのが「故人が賃貸暮らし」をしていた場合です。
故人が亡くなられたあとは、大家さんや不動産屋から借りていた部屋の「明け渡し期限」の通告があります。そのため、明け渡し期限までに遺品整理や片付けが完了していないと次の入居者が予定通りに入居できないという問題に発展してしまうのです。
そのため、遺族の方や遺品整理をする方は故人が賃貸住宅に暮らしていた場合には、まず大家さんや不動産屋に連絡を入れて契約期間の確認をしておきましょう。契約期間の確認をしたあとは、明け渡し期限までに遺品整理を終わらせる必要があるため計画的に作業を進める必要があります。
よくあるトラブル(2)遺品の価値が分からない
遺品のなかにコレクターズアイテムやアンティーク品が多くあった場合でも、その「価値が分からない」ことが原因で貴重品を誤って処分してしまうといったトラブルがよくあります。
素人の目でみると不用品だと勘違いしてしまいますが、その道のプロがみれば非常に貴重な財産であることも多いからです。もし、故人が大切に集めていたコレクターズアイテムやアンティーク品があれば、遺族がそのまま引取ってもいいですし、保管できずに処分するという場合には専門的な業者に買取りをしてもらうといった方法も一つです。
よくあるトラブル(3)金銭トラブル
親族間でのトラブルに多いのが、遺品整理の「金銭トラブル」です。
とくに、高額な遺品を形見分けするようなときには限られた人だけが得をしてしまうと、ほかの親族から不満が湧き上がる可能性があります。そのため、相続人が複数名いる場合には、決して自分だけの独断で遺品整理や形見分けを進めることなく、全相続人の許可を得たうえで進めるようにしましょう。
よくあるトラブル(4)独断で遺品を処分してしまう
故人、すなわち被相続人が亡くなると同時に遺品などの財産は「相続」が開始します。
遺言書があれば遺言内容に沿って執行しますが、遺言書がないようなときには法定相続人同士で遺産分割協議を行って相続の割合などを決定します。そのため、相続人が複数名いるときには、安易に自分だけで遺品整理を始めることはせず必ずほかの相続人や親族に遺品整理をすることを事前に報告するようにしましょう。
よくあるトラブル(5)遺品が多過ぎる
「遺品が多過ぎる」ことで、遺品整理がうまく進まないということも多いようです。
遺品の量からみて一人では対応できないと判断したときには、親族が集まる機会を利用して全員で協力して遺品整理をするようにしましょう。また、限られた時間しかなくて自分たちだけでは遺品整理ができないというときには、遺品整理を行う専門業者に作業を依頼して遺品整理をサポートしてもらうのも一つです。
まとめ
今回ご紹介したような遺品整理に関するトラブルを知ることで、事前に「トラブル防止対策」することができます。備えあれば憂いなしという言葉があるように何が起きても動揺しないような心構えが大切です。